|
平成16・17年度日歯生涯研修事業について
平成2年より全国展開しております「日歯生涯研修事業」は、平成16年4月より従来の実施要領を大きく変更し、「日歯生涯研修ガイダンス」を用いた新システムにて実施されます。
改正点については下記のとおりですのでご確認いただき、ご参加・ご協力をお願い致します。
なお、実施の詳細については、日本歯科医師会ホームページに掲載の実施要領をご確認下さい。
●日本歯科医師会ホームページ:
http://www.jda.or.jp/(実施要領はMEMBERS ROOMの生涯研修よりご覧下さい)
《改正点》
今回の事業実施にあたっては、カードを使用するという形式は従来通りであるが、研修分類や研修結果に関する対応等、理念や内容については大きな変更を行った。
そのため、実施要領を大幅に改正した。
1.研修項目と研修コード
研修項目を大項目・中項目・小項目に分類し、各研修項目にはそれぞれ6桁の研修コードを付した。
従来は、研修した個々の内容(項目)を評価するというよりも、研修を受けていることを評価することに重きを置いていた。そのため単位取得に関わる研修分類は研修の主催団体や研修手段による分類が行われていた。
今回は、研修内容を評価するため、また会員自身が研修実績を把握するため、さらには対社会的にも研修内容を明示するため、生涯研修として実施すべき研修項目を分類し、これに研修コードを付した。研修コードを付した理由は、カードへの記入のためという直接的な目的だけではなく、将来的にはインターネット上で研修、登録、研修状況の確認ができるようにすることを目標にしているためである。
2.研修方式と研修単位
研修を行った結果として取得できる研修単位を「研修方式」ならびに「時間数」によって規定した。研修方式は「受講研修」、「教材研修」、「能動的研修」の3種類である。「受講研修」のみが受講時間によって単位数が決定するが、「教材研修」と「能動的研修」は単位が固定している。なお、研修方式別による取得単位数の制限はない。
従来は、研修単位を主催団体や研修手段によって規定しており、研修内容や会員の研修への関わり方等については重点が置かれていなかった。
今回は、研修内容の評価と共に会員の研修への関わり方を研修方式として分類し、取得単位を区別した。これは、今後の研修は知識習得に加え、実践能力重視の方向に踏み出す必要があるためであり、従来も評価が行われていた「受講研修」、「教材研修」の他に「能動的研修」を加えた。
3.修了証/認定証
1)修了証の他、認定証の交付を新たに加えた。
すなわち、「修了基準達成者のうち、ガイダンスの大項目すべてに単位を取得した場合、またはすべての研修方式に対して一定の基準以上を満たした場合には、本会並びに所属都道府県歯科医師会会長名をもって「日本歯科医師会 学術生涯研修認定証」を交付する。」こととした。そして、「すべての研修方式に対する一定基準」として、受講研修:24単位以上、教材研修:10単位以上、能動的研修:6単位以上とした。
インセンティブの一つとして、生涯研修に努力した会員が評価されるようにした。
日本歯科医師会が発行する認定証は、生涯研修事業を通して、日本歯科医師会が何を目指しているのかのねらい、姿勢、方向性そして期待を表現するものであり、その柱は次の3つである。
- かかりつけ歯科医の重視
専門学会と異なり、一般臨床歯科医の充実が求められている。偏りのない幅広いそして標準的(スタンダード)な医療水準を有する一次医療の担い手が生涯研修事業のねらいであり、そうしたねらいへの方向性を示すために、ガイダンスがあり、偏りなく幅広い研修を修了した会員を積極的に支援する理由である。
- 実践能力の重視
日本歯科医師会の会員の大半は実地の臨床歯科医であり、知識だけではなく実践能力が求められている。「聞いて、知っている、やればできる」と「実際にやっている」ということは異なる。臨床の大半は基本技術を忠実に実践することで、これが生涯研修の軸であり、能動的研修を評価する理由である。
- 学術情報蓄積への始動
日本歯科医師会の学術研修が一次医療の担い手であり、実践的な臨床能力を重視するとなると専門学会からの学術情報だけに偏るのではなく、現場の実際的な臨床ガイドラインが必要となってくる。日本歯科医師会は生涯研修のグランドデザインの中で、臨床データの収集とガイドラインの作成を目標にしている。能動的研修はそのための有効な手段である。
2)修了基準達成者ならびに認定証授与者を本会の会員向けならびに国民向けホームページで公表することとした。
日本歯科医師会が歯科医療の質を担保することを担っているという社会的説明責任の一環として研修実績を公表することとした。結果的にはある種のインセンティブにもなる。
4.日歯生涯研修カード
日歯生涯研修個人カードの記入は、書込み方式にマークシート方式を加えた。
従来は、書込み方式のみであったが、不適切な数字の書き方によってOCRでの読取りが悪い場合があり、記入が容易なマークシート方式を加えた。
5.運営方法
都道府県歯科医師会から本会への研修カードの送付締切日を毎月10日までと改めた。
実態に即した改正である。
6.生涯研修委員会の業務
都道府県歯科医師会生涯研修委員会等の役割に「日歯生涯研修ガイダンス(研修コード)に基づく生涯研修の諸事業立案の推進」を加えた。
今回の日歯生涯研修事業は、日歯生涯研修ガイダンスを利用することが大きな柱となっており、各種の研修を実施する団体が、それぞれの特性を活かして、また連携して企画を立て、実施していくことによって効果が期待できる。特に非常に強力な研修実施団体である都道府県歯科医師会においては、このガイダンスに基づく生涯研修諸事業の立案、推進がなされることが今回の改正の成否に大きな影響をもっているため、この役割を加えた。
7.認定研修会
「分類3における研修会」を「認定研修会」とした。
今回の改正で「分類3における研修会」はなくなったこと、会員は参加した研修会については自分でカードを提出すればよいことから研修会を認定する必要はなくなった。しかしながら、一定水準以上の研修を提供できるものを本会が認定することによって、会員が自分でカードに各種情報を記入しないで、カードを提出するだけでよいという運営上の大きなメリットが得られるため、「認定研修会」として残すこととした。
8.修了基準
1)当該事業実施期間内に入会した新入会員の参加資格について、実施期間が1年以上ある場合と規定し、さらにどの時点での入会でも修了に必要な研修単位は20単位以上とした。
従来は、入会の時期がどの時点でも事業への参加を認めていた。しかしながら、入会時に事業実施期間がほとんどない場合、修了基準達成者となることは事実上困難であり、統計上は参加者として扱われるため達成率を下げる要因ともなっていた。また、実施期間が1年未満の新入会者は20単位以上の取得が修了基準であるが、それ以上の期間がある新入会者は40単位以上の取得が修了基準となっていた。
そこで今回は、事業に参加できる期間が1年以上あることを新入会員の事業参加への条件とし、さらにどの時点で入会しても新入会員の修了基準は20単位以上の取得とし、新入会員の本事業参加の実態を反映させた。
2)75歳以上の会員については修了基準を20単位以上とした。
従来は、修了に必要な研修単位は全年齢同一であった。しかしながら、75歳以上の高齢会員の参加率、達成率は他の年齢層に比べ、極めて低い。この要因は身体的条件から講習会会場へのアクセスが困難である等が考えられる。
したがって今回、75歳以上の会員についての修了基準を20単位以上とした。
9.実施期間
実施期間を「平成14年4月1日から平成16年3月31日まで」を「平成16年4月1日から平成18年3月31日まで」に改める。
|