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『子どもの健康はお口から』

子どもの健康はお口から

『子どもの健康はお口から』
平成19年(2007年)4月発行

お口と歯は、健やかな心とからだを育てるために大切です

よく噛んで食べることは健康生活の基本です。食べることを楽しみながら、大地の恵みを味わい、さまざまな食材から栄養をとることで、健やかな心とじょうぶなからだが育まれます。お口と歯は栄養補給のための単なる入り口ではなく、心とからだを育てるための大切な器官なのです。安易にサプリメントで栄養素を補給しても栄養バランスは保てません。しかも、食べる楽しみと無線では、健全な心身は育ちません。とくに、朝食は一日の活力の源です。正しい食習慣を身につけるためには、子どもの頃から朝食をしっかりとることが重要です。

お口と歯は、健やかな心とからだを育てるために大切ですお口と歯は、健やかな心とからだを育てるために大切です

「孤食」になっていませんか

一人で食事をとる子どもが増えています。「孤食」は家族とのふれあいをなくしてしまうばかりか、「おいしい」、「まずい」と言うチャンスさえ奪ってしまいます。子どもの頃に「孤食」が習慣となってしまうと、味の適切な表現能力が育ちません。子どもの将来のためにも、「みんなで」楽しく食事をして、家族のふれあいを大切にしましょう。「家族みんな」が一緒に食事をとることによって、子どもの学校生活でのわずかな変化(いじめなど)を感じ取ることもできます。

「孤食」になっていませんか「孤食」になっていませんか

豊かな味覚を育てましょう

食事は子どもたちの味覚を育てることに重要な役割を果たしています。味覚は生まれつき備わっているものではなく、いろいろな味を経験し学習することで育ちます。お母さんのおなかの中にいるときから、赤ちゃんはすでに味を感じていて、この味を感じるセンサーは1歳ころまでが最も多いと言われています。味覚を育てるためには、子どものころからさまざまな食材を味わうことが必要です。将来、充実した食生活を送るためには、子どものころから豊かな味覚を育てておくことが大切です。

豊かな味覚を育てましょう豊かな味覚を育てましょう

よく噛めば、学習能力を高めます

よく噛む食事をしている子どもは学習能力が高いという調査結果があります。残念ながら、最近の子どもは軟らかい食事が多いため噛む力が低下したと言われています。噛む力を高めるために大切なことは、子どもの口の発達に適した食物を偏りなく選び、よく噛んで味わって食べることです。
「よく噛みなさい」とロで言うだけでなく、保護者には食べるときの姿勢を含めた環境づくりにも注意を払っていただきたいものです。

よく噛めば、学習能力を高めますよく噛めば、学習能力を高めます

子どもたちが持っている成長力を発揮させましょう

「0320運動」は、3歳までに20本のじょうぶな乳歯を育てることを目標とした運動です。ムシ歯予防はもちろんのこと、家族が-緒になって「じょうぶな乳歯を育てる」という、お口と歯の健康に対する意識を高めてもらうことが、この運動の大きな目的です。生涯にわたって豊な生活を営むために、味覚、噛む力、歯みがき習慣などを子どもの頃からしっかり身につけるようにしたいものです。お口と歯の健康を考えることは、とりもなおさず全身の健康を考えることにもなるのです。

子どもたちが持っている成長力を発揮させましょう子どもたちが持っている成長力を発揮させましょう

家族いっしょに歯みがき習慣を身につけましょう

歯みがきの習慣をつけるには子どもの時の学習がとても大切です。成人や高齢者になってから習慣づけるのは大変難しいのです。大人の皆さんが毎日歯みがきをしているのも、子どもの頃に学習したからこそ習慣になっているのです。歯みがきの習慣づくりは家族がいっしょになって取り組むことが大切で、家族のコミュニケーションの場ともなりますし、一石二鳥です。歯みがきの習慣ができたからといって安心してはいけません。磨けているつもりでも磨けていないことも多いのです。子どもの年齢に合った、正しい歯の磨き方を学習することが大切です。

家族いっしょに歯みがき習慣を身につけましょう家族いっしょに歯みがき習慣を身につけましょう

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